手続きは確実に

老朽化した家を遺産として残されたけれど、維持費が大変だし取り壊すのにも費用がかかるのでもらいたくないということもあるのではないでしょうか。そういった時には、財産を受け継ぐ権利を手放す相続放棄を行うことができます。
しかし、それで一件落着かというと実はそうではありません。別の誰かがその家を受け継いでくれればいいですが、誰も引き受けない時にはその家の管理責任は残ったままになってしまいます。例えば、老朽化した家が崩れて通りかかった人にケガを負わせたような場合には、不動産の管理を怠ったとして損害賠償を請求されることも考えられます。
相続放棄したのになぜ管理責任があるのかというと、相続財産管理人が決まるまでは財産の管理を行わなければいけないと定められているからです。相続財産管理人を選任するには家庭裁判所に申し立てなければならず、そのための費用も発生します。また、あまり価値のない不動産だと国も引き取ってくれないので、専任したはいいけれど業務が終了しないままになってしまうこともあります。このあたりはケースによって違うので、早い段階で専門家に相談しましょう。

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